2022年1月20日にスタートした木9ドラマ、『となりのチカラ』。
『家政婦のミタ』や『過保護のカホコ』など話題作を手掛けた、脚本家の遊川和彦さんと松本潤さんがタッグを組んでいることで、注目されている作品ですね。
そんな『となりのチカラ』ですが、一話放送後、SNS上で「イライラする」や「つまらない」という視聴者の声が多くあったようです…
そこでこの記事では
- 『となりのチカラ』がイライラするという声!ネットの反応
- イライラするのは主人公のHSPやADHDという性質のせい?
- となりのチカラがつまらない理由や対する面白いという意見
について調査しました!
となりのチカラがイライラする!?ネットの反応
『となりのチカラ』は一話放送後、TwitterなどのSNSで「イライラする」という感想が多く投稿されていました。
これらの意見をまとめると「松本潤さんが演じる主人公の性格がイライラする」「他人の問題に首をつっこみ過ぎ」という声が多いようです。
一方では「物事を深く考え、困っている人を助けたくなってしまう主人公に共感できる」という意見もありました!
視聴者からは「主人公のチカラには、HSPやADHDの傾向があるのでは?」というコメントもありました!
調べてみると、確かにそれらの性質の多くが主人公のチカラに当てはまるんです!
続いて、そのチカラの性格傾向やHSP、ADHDについて詳細を解説します!
となりのチカラがイライラする理由はHSPやADHDだから?
『となりのチカラ』で松本潤さん演じる主人公の“チカラ”には、HSPやADHDという性質の傾向と共通するものがあるようです。
ドラマの公式ホームページでは、チカラの性格について以下のように説明されています。
思いやりと人間愛だけは人一倍、だけど何をしても中途半端で半人前な
男・中越チカラ
引用元:テレビ朝日
人の話をじっくりと聞く才能はあるのに、多くの人の話を聞きすぎて逆に悩んでしまう――「人を救いたい」「周囲を平和にしたい」という思いが、すべての行動原理であるチカラですが、いつも中途半端に他人の問題に関わってしまい…簡単に解決できない問題だとわかると、いつもオロオロと中腰になりながら悩んでしまうのです。
引用元:テレビ朝日
まとめると以下の通りになります。
- 優しすぎて優柔不断
- 物事を深く考える
- 些細なことによく気が付く
- 他人の様子には敏感だが、自分のことには疎い
- 衝動的に行動してしまう
次に“HSP”と“ADHD”のそれぞれの性質を解説します。
HSPとは
HSPとは、生まれつき「非常に感受性が強く敏感な気質もった人」という意味で、「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」と呼び頭文字をとって「HSP(エイチ・エス・ピー」と呼ばれています。
引用元:マドレクリニック
HSPは環境や性格などの後天的なものではなく、先天的な気質、即生まれ持った性質であることがわかっています。
HSPは統計的に見ると人口の15~20%、5人に1人があてはまる“性質”だそうです。
最近だと“繊細さん”と言われることもあるそうですよ。
日本人だと血液型がB型の人が5人に1人なので、そうと考えるとHSPも結構身近なものなんですね。
また、HSPはあくまで”気質”であり“病気”ではありません。
HSPの特徴
- 考え方が複雑で、深く考えてから行動する
- 刺激に敏感で疲れやすい
- 人の気持ちに振り回されやすく、共感しやすい
- あらゆる感覚がするどい
ADHDとは
注意欠如・多動症(ADHD)とは、年齢あるいは発達に不相応に、不注意、落ちつきのなさ、衝動性などの問題が、生活や学業に悪影響を及ぼしており、その状態が6ヶ月以上持続していることと定義されています。脳機能の発達や成熟に偏りが生じた結果と考えられていますが、その原因はまだよくわかっていません。
引用元:NCNP病院
発達障がいの一種であるADHDの主な特性としては、「不注意」「多動性・衝動性」が挙げられます。
それらの具体的な例が以下の通りです。
不注意
- 忘れ物、物の紛失が多い
- 約束を忘れてしまう
- 集中力がなく、物事をやり遂げることができない
- 整理整頓ができない
多動性・衝動性
- じっとしていられない
- 急に走り出す
- 質問が終わる前に答えてしまう
- 順番を抜かしてしまう
HSPやADHDの性質は先述したチカラの性格と、かなり一致しますね!
主人公チカラとHSP・ADHDの共通点
チカラの特性 | HSP・ADHD |
---|---|
優しすぎて優柔不断 | 繊細なHSPの特徴 |
物事を深く考える | 繊細なHSPの特徴 |
些細なことによく気が付く | 感覚がするどいHSPの特徴 |
他人の様子には敏感だが、自分のことには疎い | 他人の気持ちに振り回されやすいHSPの特徴 |
衝動的に行動してしまう | ADHDの衝動性 |
また、ドラマの第一話でチカラは「セーターを裏返しで着る」という、通常なら起きづらいミスをしているシーンがありました。
「注意力や集中力が欠けている」というのもADHDの「不注意」という特性に当てはまります。
となりのチカラがつまらないという声も
主人公にイライラするという意見の一方で、「ドラマ自体がつまらない」という意見もありました。
SNSの声からつまらないと感じる理由をまとめると、以下の4つが考えられました。。
- 心の声(ナレーション)がしつこい
- ストーリーが無理やりすぎる
- 俳優が役と合っていない、演技が浮いている
- 設定が今の時代と合っていない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.心の声(ナレーション)がしつこい
視聴者からは、チカラの心の声やナレーションが多すぎてしつこいという意見がかなり多かったです。
ナレーターを務めているキャラクターは“吾輩”こと、かわいい猫ちゃんです!
猫が、ずっと心の声や解説をお話ししています。
そんな猫の声を務めているのは、俳優の田中哲司さんです。
放送前の予告でも、田中哲司さんがナレーションを務めていました。
ドラマ中に主人公チカラが、思いふけるように心の声が始まるシーンがありましたが、その心の声が異様に長くてイライラするという意見があるようです。
しかしその一方で、第一話の放送では猫の説明のおかげでストーリーやチカラの心情が分かりやすかったという意見もありました。
2.ストーリーが無理やりすぎる
優しさや繊細さから、他人の家庭問題を放っておけない主人公のチカラが、問題をスピード解決に導くストーリーに無理があるという声もありました。
確かに、テーマとして扱っている社会問題(虐待など)はとてもシリアスで根深く、出会ったばかりのご近所さんが簡単に解決できるようなものではありませんよね。
しかし、近所付き合いが希薄になっている現代社会で、困っている人を放っておけないチカラだからこそ問題を解決に導けるというのは、非日常的で面白いストーリーだなとも思います。
3.俳優が役と合っていない、演技が浮いている
松本潤さんは人気グループ嵐のメンバーでありながら、『花より男子』『失恋ショコラティエ』『99.9 -刑事専門弁護士-』など過去に出演した作品で多くの俳優賞を受賞し、演技力を評価されている俳優でもあります。
しかし、本作の“中越チカラ”という役は松本潤さんには合っておらず、「演技がわざとらしく見える」という声がありました。
松本潤さんは本作のチカラのように頼りなく見えるキャラクターではなく、カッコよく決めたイケメン役や俺様系といったイメージが強いのかもしれません。
しかし、役が合っていないという意見以上に、松本潤さんの演技が上手くて凄いという意見も多くありました!
松本潤さんの演技の評価はコチラ
4.設定が今の時代に合っていない
主人公のチカラが無理やり他人の家庭の問題に入り込んで解決しようとするところが、今の社会とは合っておらず違和感が強いという意見も多くありました。
例えば、第1話でテーマとなっていた虐待問題。
近所の子どもが虐待を受けていることに気が付いた場合、本来であればすぐに児童相談所へ連絡や警察に連絡をすべきですが、作中ではチカラが自力でまとめようとしていました。
今の時代、近所付き合いが少ない中、衝動的に他人宅へと入っていくチカラ。
こういった彼の行動に、共感できない人は多いですよね。
実際の社会の風潮とチカラの感覚とのギャップに、違和感を覚えた視聴者が多くいたようです。
『となりのチカラ』は面白いという意見も
「つまらない」や「主人公にイライラする」という声がある一方で、「となりのチカラは面白い!」という意見も多くありました。
ドラマの今後の展開に、期待する声も多いですね!
まとめ
- ネットでは『となりのチカラ』の主人公の優柔不断でお節介な性格に、イライラするという声が多くあった
- 主人公の性格は、繊細なHSPという気質や注意力や集中力がなく衝動的に行動するADHDという性質と、一致する部分がある
- となりのチカラがつまらないと感じる理由として、ナレーションがしつこいことやストーリーに無理がある点、今の時代と合っていない点が挙げられる
- 『となりのチカラ』は面白いと言っている視聴者も多く、今後の展開に期待されている
徐々に明らかになっていく、近所の住人たちの抱える問題…
それをチカラがどのようにして解決していくのか!
『となりのチカラ』は、毎週見逃せませんね!
記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!