兄弟姉妹がいれば、ちょっとした事も気軽に相談できますが、一人だと誰に相談すべきか悩みますよね。
そこで、親の介護に不安を感じた時、どのように対策すれば良いかを考えていきます。
親の介護がしたくない一人っ子。どうする?
親の介護がしたくない、状況的に難しい、ということもありますよね。
一人っ子だからといって、「親の介護をすべて自分がやらなければ」と抱え込む必要はありません。
むしろ、どんどん周りに頼るべきです。
子供自身も家庭や仕事がありますし、一人で親の生活すべてを介護するというのはなかなか難しいものです。
周りに協力してもらう場合、次の3つのようなケースが考えられます。
親が介護する
どちらかの親に介護が必要で、もう一人が元気な場合は、「親が介護する」というケースが多いです。
実際に、私の周りでも配偶者を介護している話はよく聞きます。
介護される側にとっても、子供より妻や夫の方が言いやすかったり、頼りやすかったりしますよね。
このケースで気をつけたいのは、「介護する親が無理をしていないか」ということです。
配偶者の介護に疲れて事件を起こしてしまった、なんて悲しいニュースも耳にします。
そうなる前に、介護している親の精神的なケアはとても大切です。
例えば定期的に電話をして、愚痴など話を聞くだけでも気晴らしになります。
また、普段からショートステイ(短期間施設に入所するサービス)など専門サービスを利用して、介護する親が休息を取ることが大事です。
元気な親は、子供や周りに迷惑をかけてはいけないと考えがちです。
こちらから積極的に様子や状況を確認するようにしましょう。
自分の配偶者や家族が介護する
自分が仕事などで忙しい場合、「自分の配偶者や家族が介護する」ことが考えられます。
相手が実の親でも、介護って大変ですよね。
実際に、このケースでは介護する人が何らかの不満を抱えていることも少なくありません。
そうならないように、まずはきちんと話合いをしておきましょう。
納得した上で介護に協力してもらうことが大切です。
そして、「やってもらって当たり前」ではなく、常日頃から感謝する姿勢を忘れないようにしましょう。
仕事や家事でも、「いつもありがとう」と一言かけてもらえるだけで、気持ちが違いますよね。
施設に頼む
親と離れて暮らしている場合や、何らかの理由で介護が難しい場合は、「施設に頼む」ことも大切です。
親の介護を自分や家族だけで抱え込んでしまうのは、できるだけ避けましょう。
がんばりすぎて、介護する側が体調を崩してしまっては、誰も幸せじゃありませんよね。
高齢化が急速に進んでいる今、高齢者向けの施設やサービスは沢山あります。
ちなみに私の親は常々、「あなた達の世話にはならないよ!」が口癖です。
「子供に介護されるより仕事でやってくれる他人の方が気楽でいいわ。」なんて言っています。
お互いに気を使いすぎるのも良くありません。
介護する側も気負わず、利用できるものは上手に使っていきましょう。
親の介護をしたくない一人っ子は相談窓口を探しておこう
将来、親の介護をしたくない一人っ子の方は、事前に相談窓口を探しておくことが大切です。
そうすれば漠然とした不安も解消しますし、いざという時に慌てずにすみますね。
いくつか相談先をご紹介していきます。
地域包括支援センター
地域の高齢者向けの総合相談窓口です。
専門知識を持った職員が在籍し、必要な福祉サービスの紹介や関係機関との連携などのサポートを行います。
家族からの介護に関する相談も無料で受け付けています。
自治体によって名称が異なる場合もあるので注意してください。
自治体の担当窓口
市区町村の役所には、高齢者の相談窓口を設置していることがほとんどです。
介護保険の担当窓口や健康相談窓口など色々あるので、役所の受付や代表番号に電話して内容を伝えると、担当窓口を案内してもらえます。
医療機関やかかりつけ医
高齢になると何らかの理由で定期的に通院されている方も多く、かかりつけ医には家での困り事や対応策を相談しやすいでしょう。
病院によっては相談窓口が設置されていたり、ケアマネージャーを紹介してくれたりするなど、力になってもらえます。
民生委員
担当地域で住民からの相談事を聞いてくれるボランティアです。
必要な支援やサービスを紹介してくれる他、日頃から高齢者の安否確認や見守り訪問などを担当していることが多いです。
特に親と離れて暮らしている場合には、心強い相談先になります。
NPO法人などによる相談会
「相談窓口に行くのはハードルが高いけど、ちょっと話を聞いてみたい」という時はNPO法人やボランティアによる相談会などもあります。
介護に不安を感じた時は、とにかく誰かに話してみるということがとても大事です。
まとめ
一人で親を介護すると考えると、不安になるのは当然です。
でも、その不安を相談できるところ、利用できるサービスは沢山あります。
決して無理をせず、介護される側もする側も笑顔になれる方法を見つけていきましょう。
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